わたしもグツグツに沸騰するほど熱い想いをもって人生を全うしたい!
うん、泣きましたね〜これは。
試写室からもすすり泣きがたくさん聞こえたし、涙腺崩壊しているおじさまにも遭遇したパターンでした。まっすぐな愛に触れる物語。
ー死にゆく母の熱い想いと、想像もつかない驚きのラストに、涙と生きる力がほとばしる 家族の愛の物語。自主映画「チチを撮りに」で注目された中野量太監督の商業映画デビュー作(サイトより)。 一度聞いたら忘れられないのタイトル、ビリっとくるネーミングですねよね。
ちなみに、なんとなくコメディっぽいポスターに見えなくもないけど、余命モノですよ。
ただ泣かすだけじゃなくてとても清々しい気持ちになりました。
さて、この映画が再認識させてくれた心のひびいたことを書きます。
「この人のためなら、なんだってしてあげたい。」
そう思える人に出会うことって私たちも生きていてありますよね?
それは、きっと、その人にそれだけのことをしてもらってるからなんだということ。
改めて気付きました。
そうだね。そうなんだね。
私が思う「この人のためなら、なんだってしてあげたい人」と思えるは、間違いなく私にいろんなものを与えてくれている人。
だから、私もその人を大事にしないといけない。
わかってるつもり。
だけど、日々過ごしていると徐々に薄まってちょっとずつ忘れてしまうこと。
自分ばっかりしか見えなくなりがちな私は、それに気づいてハッとした。
良い映画に出会うするたび、人との接し方や自分の見落としや過ちに気付かされ、反省させられるものですね。
あと、誰かを愛し、その人から愛されて生きる人生って理想だと思うんですね。
しかし、この映画をみるとね。
愛を受けるのではなく、自分の幸せなんか全く後回しにしちゃっても良いくらい大事な人に愛を持って接すること。
それが一番の幸せだと思える生き方ができるのって、ちょっとのことでなんか全然ブレなくて強くって無敵な生き方なのかもなって思った。
うん、私も宮沢りえさん演じる主人公のような、こんなお母さんになりたいよ!めちゃくちゃかっこいいです。
キャストに関して言うと、宮沢りえさんはもちろんですが、娘役の杉咲花ちゃんがすんごいよかった。
学校生活に対し、自分の訴えを聞いてもらうため、他の生徒たちの前であることをして勝負をかけるシーンがあります。
ここ、もう言葉が出なくなるくらい涙が出ました。
あれは1000人の前で、告白するのと同じくらい、いやそれ以上に勇気がいる行動だと思う。
彼女の繊細でデリケートな演技は魂をガッシガッシと揺さぶり、感情を映画の中に持ってかれました。
他にもキャスト陣の演技が素晴らしかったです。
モントリオール映画祭への正式出品も昨日決まった注目作です!