2016.10.15公開【何者】〜10秒で読める映画レビュー〜

2016.10.15公開【何者】この映画は、自分の過去に出会う旅なのかもしれない。


なかなか努力が続かない私だけど30年間の人生の中で、頑張ってよかった、必死になってよかったと思う出来事の1つに「就職活動」がある。

ただ、いま思うと特別だったが故、異様な出来事でもあった。

あの時期、私はとにかく何かに駆り立てられていた。

他人から毎日比べられたし、何より自分も他人との比較を止められなかった。

人前ではニコニコ笑ってたけど僻み、嫉妬、焦り、不安、孤独、マイナスな感情が胸のなかを蠢いていた。

海外ボランティアの経験、留学、サークル活動に手作り名刺、SNS、業界の人脈だったり。
それぞれがこれまで培ってきた人生の武器を駆使して戦ってきたあの時間を、こんなに生々しく思い出すことになるなんて!
例えばダイエットとかなら3キロ痩せようとか、頑張ると見えるゴールがある。テストもなんだかんだで必死に勉強したらどうにかなった。

しかし、就活には、確固たるものさしがない。基準がない。
何をしたら受かるのか、それが最後まで私にはわからなかった。

だから、終わった後もなんだか気持ちとしては、宙ぶらりんだったし、自分を認められるようになったのも社会人3年目くらいにようやくだったような。

就活を通して何者になれたのか、

その当時じゃわからなかったけど、何事に真剣に向き合うことには確かに意味があったと思う。
それにしても、この時期は、受かると思った子が落ちたり、内定をもらえないと人間性を否定された気さえしたよね。みんなそうじゃないかな?
たけど、いま振り返ると、あれだけ戦って、自分がなんなのか突き詰めて。

二度と繰り返すことのできない貴重な時間だったなぁと思い返す。
あれから10年近く経ったいまでは、鮮明に覚えてる出来事とかは減ってきて徐々にあの記憶がぼやけてきていた。

しかし、この映画の生々しさは、

私を20歳の私に完全に連れ戻した。
自分の醜いところを思い出してちょっと胸が痛くなった反面、戦ってきた自分を思い出すことが出来て少し自信をもらったかもしれない。

もう思い出すこともないと思っていたあの日の自分に会える特別な感覚をくれる映画だった。
また、舞台のような演出も面白くて最初から最後まで一瞬も飽きなかったです。

あとねあとね、映画には衝撃の展開も用意されているので映画好きも楽しめるんじゃないかな!

就活直後にみてしまったら、そのリアルさ故、生傷に染みるような感覚からなかなか抜け出せなかったかもしれないけれど、今観ると自分について色々考えさせられるキッカケをくれます。最近ぬるま湯に浸かってるなーなんて思ってる人が見たら背中ぴしゃんとなるかも!
冷静分析系男子拓人(佐藤 健)、

天真爛漫系男子光太郎(菅田将暉)、

地道素直系女子みづき(有村架純)、

意識高い系女子理香(二階堂ふみ)、

クリエイター系男子隆良(岡田将生)

もしかしたら、この映画のどこかに自分の要素を持ったキャラクターがいるかもしれない。
日本を代表する若手俳優陣たちの火花を照らす演技バトルも存分に堪能できました。

うん、これはオススメの作品です‼️ 

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