2016.4.8公開【ルーム】〜10秒で読める映画レビュー〜

  
2016.4.8公開【ルーム】

傑作じゃないですか。コレ。そして、こんな映画は、未だかつて見たことない。衝撃的な物語ですが、オススメ指数はかなり高いです。良い作品に出会えた。

はじめまして世界

このキャッチコピー通りのメッセージを受け取る映画。

本年度アカデミー作品賞にノミネートされてる作品の中で、受賞はおそらく難しいタイプの映画だけど、これは正直他の作品よりも好きでした!

単純に良い映画!

ちなみに余談ですが、アカデミー主演女優賞は本作のブリーラーソンだと思うほどの熱演。ショートタームの先生役の女優さんです。

さてさて、どんな映画かと言いますと、、。

知っているのは、部屋とテレビの世界だけ。男に突然監禁されてしまった少女が妊娠して出産、息子をちいさなへやで育てます。(お風呂とトイレもくっついてるけも、本当に小さいへやから一歩も出してもらえないんです。。)

生まれてから一度も小さな部屋を出たことのない5歳の子どもとその母の脱出劇と脱出してからどう世界に馴染んでいくかを描いた物語。

テレビはあるけれど5歳のぼくは、テレビの中のことが偽物だと教えられて育てられてきた男の子。どう世界に馴染んでいくのかすごく丁寧に、臨場感ある子供目線で大人を見つめるカメラワークで描かれていて自分の子供時代に大人が大きくて怖い存在だったこととか思い出しました。カメラワークほんとすごいです。
前半はスリリング。

でも、本作が素晴らしいのは、脱出してハイ終わりーっの話ではない。

そこからが生きることのはじまりであり、世の中に適応していく様子がとても難関なんですよね。。

でも、どう馴染んでいくのかの様子が丁寧に描かれてるわけ。

ちいさなへやで育ってきた男の子は、近くのものしか見たことないから、最初は外の世界のものを見たとき、遠いものを見たことがないから、視点すらなかなか合わないのです。

初めて見る真っ青な空、動物を見たときの感動!世界が、自分の知らないところでもたくさんたくさん動いているということ。

何も起きない部屋での生活がこの世界のすべてだと思ってきたぼく。 

一気に知っていくひろいひろい世界。

人間て、生まれてから気付かぬうちに数えきれない驚きや発見を体験をたくさんしてきてるわけで、自分もきっとこういうことを積み重ねて大きくなったんだと、ぼくの映画の中で体験していく感動をなぞりながら人生を振り返ってしまいました。
鑑賞後に、残った感情はひとつ。

良いことも悪いことも全部含めて「いろんなことが起きる、この世界って素晴らしい‼️」

綺麗事じゃなく、単純にそんなメッセージがストレートに響く映画。あー、かなり好きな映画でしたよ。

最後に一言!ジェイコブトレンブレイ 君はオスカーの主演男優賞にノミネートされるべきだったのでは??

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