2016.2.27公開【女が眠る時】〜10秒で読める映画レビュー〜

  
2016.2.27公開【女が眠る時】

海の底のように深い愛。底知れぬ愛はいつしか相手ではなく自分しか見えなくなってしまい、恐怖となってしまう。

愛する気持ちと恐怖。

その境目は、一体どこなのだろう?

もしも、こんなにも守られ、鳥かごに入れられてしまったら、身動きが取れなくなってしまって、私じゃなくなっちゃうよ!
男女間の愛ほど目には見えない按配を見定めて、バランスを保たないといけないことなんてないのに。

重すぎる愛って恐怖と紙一重だものね。この映画は、そんな気持ちになって、ゾクゾクしてきて怖かった!
そして、本作は、答えがわからない映画。
官能的でセクシーで危険な香りに包まれた普通のよくある男女の愛ではなくて、どこか狂気を帯びていて異常性のある愛に出会います。
西島さん演じるスランプ気味で小説が書けなくなった作家が、ビートたけしさんと忽那汐里さん演ずる謎めいた年の差の男女に滞在中のリゾート先で出会い、

その2人にいつしか心奪われ正気を失っていくさまを描く。

「あの子の最後の日を記録しようと思って」

そう語るビートたけしさん演じる佐藤が、なんかとにかく恐怖。
試写のあと、宣伝の方とお話ししていたのですが、監督、西島さん、北野さん、なんとそれぞれ解釈が違うらしいんです

それには、ビックリ!

そして、同感しました。

監督ご自身も、観客に「好きなように理解してくれて良い」と伝えているそうです。

でも、難しいよ、監督!

公開したら2回目行こうかしら!
誰を主体に観るかでも変わりそう。

正直、すっきりしたい気分の人には向いてない!モヤモヤするもの。
ゾクゾクしたい方や、白昼夢を観ているかのような不思議な世界を覗きたい人に刺さると思います。

相変わらず色気むんむんの西島さんはもちろんですが(頼りない表情もよく似合う◎)、忽那汐里ちゃんの白ビキニの破壊力といったらもう!

スタイルも抜群です。

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