きらびやかな世界を生きてきた大女優の孤独と葛藤を、圧倒的映像美とクラシック音楽で描く人間ドラマ。
ジュリエットピノシュ、
クリステンスチュワート、
クロエグレースモレッツ。
出演の華やかのキャストが話題のカンヌのコンペティションに出品された話題作。
本作は何と言ってもこのキャストの方々の洗練された堂々とした演技対決。
まるで、本音なのか演技なのかわからなくなるような1つ1つのセリフには時に背筋が凍りましたし、女たちの中で見えない火花が飛んでいたようでなんとなくぞくっとしました。
特にクロエとジュリエットピノシュの会話の狭間には、女同士の格付けと言われるマウンティングが目には見えないけれど、うっすらと存在していたようでひんやり。
それにしても、女は何歳になっても輝く努力を続けないといけないし、若さを求めつづけてしまう生き物なんですね〜!
女優の舞台裏ということで、自分を持ってる具合が強いキャラクターたち。
本作の登場人物として感情移入できたのはクリステンスチュワート演じるマネージャー役のヴァレンティンの役柄だけでした。
ちょっと難しく感じてしまったから、もう少し、年齢を重ねてからもう一度観たいです。
シャネルが衣装を特別協力したということで、さりげない衣装がとてもオシャレでした。