永遠のゼロ

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(C) 2013「永遠の0」製作委員会

百田尚樹さんの小説の実写映画化「永遠のゼロ」を鑑賞。

主人公(三浦春馬)は祖母の葬儀の際に、自分には血の繋がった本当の祖父 宮部久蔵(岡田准一)がいて特攻隊として空に飛び立ち亡くなった事を知ることになります。

自分の祖父は、どんな人だったのか?

祖父の事を知る戦争を共にした人を何人も訪ね、祖父を知る旅に出る。

この映画は過去と現代を行き来しながら進んでいきます。
軸となっているのは、現代です。
今から10年前、2004年を生きる26歳の三浦春馬さんが主人公です。

祖父を知る人に何人も訪ねるうちに、祖父が「海軍一の臆病者」と呼ばれていたことを知る。
戦いを避け、あの時代に「生きていたい」と渇望し続けた祖父。
そんな祖父が、なぜ自ら特攻を選んだのか?
その大きな謎を追う作品。

とてもとても胸がいっぱいになりました。
私が日劇で見た際も、皆、涙を浮かべていたように思います。
ところどころ泣いていたのですが、ラストシーンではボロボロと何粒も溢れてきました。

岡田さんの演技が、堂々としていて、そして、どこか淡々としていて、なんともいえず、本当に素晴らしかったです。

そして何よりも、この作品の作られた意味がとても深かった。

この映画での「現代」は2004年。
戦後60年の時代なんですよね。

でも、今は、2014年。戦後70年。
この10年間で戦争を語れる人はほとんどいなくなり、
だからこそ、こうやって映画を通してじゃないと伝えられなくなる。

歴史を伝える、
わかりやすく伝える、
より印象深いかたちで伝える。

これこそ、映画の役割の1つだと思いました。

登場されている夏八木さんも昨年亡くなられていますものね。
この10年が特に大きなものだと改めて考えてしまいました。

ストーリーはミステリー仕立てで「何故特攻を選んだか?」を追って行く。
娯楽性もあるので、どの世代が観ても楽しめると思います。
そして、このメッセージを受け取るために、若い世代は特にみるべき作品だと思いました。

ゼロ戦の飛行するシーンも迫力もすごい。
さすがのVFX映像の魔術師!

監督はALWAYS三丁目の夕日の山崎貴さんです!!
なんたるリアリティ。
どこか懐かしさを感じるカッコよさでした。

是非、鑑賞して欲しい1本です。

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