少年Hを鑑賞。
太平洋戦争を学校の授業でしか知らない私のような人間にとって「戦争ってどんなものだったのか」と教えてくれる映画です。
誰の目線でこの映画が進んでいくかともうしますと、まさに「一般庶民の一家」です。
戦争映画は軍隊で戦う姿を通したものを作品にするものも多いですが、少年Hは、「一庶民の家族」にとって戦争がどういったものだったのかを映画化しています。
なので、私も入りこみやすい部分がありました。
少年Hの父はミシンを使い洋服を仕立てる仕事をし、仕事で出会った神戸の外国人と関係を持ち、母はキリスト教であったので、そのような一家は当時の普通の人(庶民)にはとっては珍しく、それがもとでスパイの疑
いをかけられたりもするのです。
さて、この映画に関してのレビューですが、私からはこの一言。
この映画は面白い、つまらないとかではなく、鑑賞すべき映画だと思いました。
あの時代を生きていた人にとっての国民感情、何もかもなくなった時、それでも生きていくために立ち上がろうとする力、そして家族の絆がどれほど強いものだったのかなど、見ておかなければいけないものだと思いました。
平和な今でこそ、私たちは戦争をしらない世代ではあるけれど、戦争について一つでも多くあの時代のこと知り、次の世代に伝えていかなければならないので。
私たち世代は、ちゃんとバトンを渡すことができるのかな?
そう思うきっかけを強めてくれたので、見ておくべき映画だと思いました。
水谷豊さんも伊藤蘭も素晴らしい役者たちの熱演もぐっと心に残ります。とてもとても自然な演技です。
考えながら鑑賞するタイプの作品なので、122分でしたがあたしには長く感じました。
最後に一言。
家族が一番ですね!!