2016.6月公開【シチズンフォー/スノーデンの暴露】
あなたは、なんてすごい人なんだ。
彼の名は、エドワード・スノーデン。
スノーデン氏は、もとNSA(アメリカ国家安全保障局)の職員で、アメリカ政府がインターネットを使って、アメリカ国民を監視するというスパイ行為を暴露した内部告発者ですよね。
本作は、そんなアメリカ政府のスパイ行為を告発したエドワード・スノーデン氏の事件のことのはじまりからロシアに亡命するまでの真実に迫ったドキュメンタリー。
当時は、命が危ないなどスノーデン氏についてたくさんの懸念が世論となっていましたが、彼がなぜ、命を危険を冒してまで内部告発することにしたのか。
それが大変よくわかる映画です。
ちなみに本作は、去年のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門で賞取ってます。オスカー作品です。
これは、第1級のサスペンスでした。
私は、スパイ映画が好きです。
しかし本作は、よくあるスパイ映画とは比較にならないほどスリリング。
なぜなら、これは【本物】だから。
画面に映る暗号化されたメールだったり、
スパイ映画好きにはヨダレ物な要素が散りばめられている。
スパイの世界をこれまで以上によく理解できるめったにない代物でありました。
以前、私が読んだイスラエル諜報特務庁所属の伝説的な英雄スパイ ウォルフガングロッツ 氏の
著書
スパイになるためのハンドブック
を読んでいるときのようなノンフィクションに触れている感覚をくれた。
※話一瞬逸れますが、ちなみに、この本もスパイにスカウトされるための方法など書かれていて、非常に面白いです。気になる方、是非。
そして、劇中で何箇所か起こる緊迫シーン。これのリアリティがすごかった。
まぁ、そうですよね。
これは、一切の脚色なしの現実の記録ですものね。
いつも以上に手にヒヤリとした汗をにぎった。
ドキュメンタリー映画好みの人、そして、それ以上に本作は先ほども申し上げたがスパイ映画好きの人に薦めたい作品だ。ちょこっとだけスノーデン氏の恋愛も覗ける。
それにしても、これから濃厚なドキュメンタリーの公開が続く。
6月公開のシチズンフォー、
そして5月7日にカルテルランド、
さらには5月末にシリアモナムール。
世界にアンテナをはる1ヶ月間になりそう。