12.5公開【杉原千畝】〜10秒で読める映画レビュー〜

  
12.5公開【杉原千畝】

終戦70周年特別作品として製作された本作。
この映画の試写の前に当然思い出すのが、スティーブン・スピルバーグが監督したアカデミー賞受賞の不朽の名作シンドラーのリスト。

これは、知っている方も多いですよね?
皆さんは、日本人の中にも、シンドラーにあたる人物がいたことを知ってますか?

彼の名は、

スギハラチウネ。

今回は、唐沢寿明 さんが杉原千畝を演じています。
話は戻りますが、シンドラーのリストでは、シンドラーはドイツ人の実業家でいながらも、およそ1200人ものユダヤ人をガス室送りから命を助けました。

実は、当時日本の外交官であった杉原千畝さんは、無許可でユダヤ難民たちに対し、シンドラーよりさらに多くの2000人に命のビザを発行した人物なのです。
自分と家族の身が危うくなることよりも、目の前の命を救うことを決断し、ビザを発行することにした時の決断のシーンは涙を誘います。

もし、私が同じ立場の人間なら、同じ行動を取れる人間でありたいと試写室で背筋が思わずぴしゃんと伸びてしまいました。

これは、同じ日本人として、知っておくべき物語だと思います。そういう意味で、きちんと観ておいてよかった。
私は小学生の頃、杉原千畝さんの本を母に薦められ夏休みの課題にしたことがあるのですが、その時のことを情けないことにほとんど覚えてなくて。。

でも、さすが映画!

事実を、その時代に生きていなかった人のためにも、より印象深く伝える。それが出来るのが映画の力ですよね。

本作は、とてもわかりやすく政府の許可を得ずに、独断でユダヤ難民たちにヴィザを発行し続けたのかが、人間の気持ちの揺れ動く過程とともに描かれています。
実話ですし、面白いとかそういう感じの映画ではないけれど、私としては、観てよかったなと思った映画です。

映画を観に行くというテンションで行くよりも、資料館に足を運ぶ感覚で行くことがお勧めかも◎ 

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