蜩ノ記

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(C) 2014「蜩ノ記」製作委員会

これはあれだなぁ。

良い映画なんだけど、
それは確かなんだけど、辛い。

余韻からちょっとばかり抜け出しにくく、気持ちはぶっちゃけ落ちました。

10年後に切腹を命じられた男(父親)が残りの10年を家族とどう過ごすか、というお話。

私、アレなんですよ。
良い人がどんな理由であれ、死刑になったりして、死を受け入れないといけない状況とかみるの辛いんですよね。

10歳くらいでグリーンマイルを観てそこから、こっち系はトラウマのようにだめなんです。

本来ならば、そこだけを意識せず、もう少し深く広く映画のメッセージを受け取らないといけないのですが、やっぱり切なかった。

それにしても、昔の日本人は心がいまよりも強かったように思えるな。
私ならこの状況、耐えられないなぁと思いながら観ました。
ホントそっちばかりに集中してしまって、あたしは頭が固いですね。

でも、どんな状況でも、生きれる可能性があるのであれば、それを自分から捨ててはいけないと思ってしまうんだよな。
そう親に何度も何度も教わってきたから。

年代によっても見方が変わるかもしれません。

しかしまぁ、
役所広司さん演じる
戸田秋谷というキャラクターが、もう人格者過ぎて。

私の背筋が、今年一番、ピンとなりました!
死を受け入れた父と過ごす家族の強い絆を感じる物語でした。
泣けます。

あぁ、でも、やっぱり辛い!!!

でも、同時にとても心に残ります。多分観たことを一生忘れないような映画。

よくよく言いますが、その先の死ではなく「いまを生きる」意味を考えずには、いられませんでした。

そして、日本の四季もすごくきれいです。ため息出るほど美しい。

私は、心が元気な日に観るのをすすめます!!w

黒澤監督魂をひきつぐ小泉監督の静かな美しい映画です。

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