これはあれだなぁ。
良い映画なんだけど、
それは確かなんだけど、辛い。
余韻からちょっとばかり抜け出しにくく、気持ちはぶっちゃけ落ちました。
10年後に切腹を命じられた男(父親)が残りの10年を家族とどう過ごすか、というお話。
私、アレなんですよ。
良い人がどんな理由であれ、死刑になったりして、死を受け入れないといけない状況とかみるの辛いんですよね。
10歳くらいでグリーンマイルを観てそこから、こっち系はトラウマのようにだめなんです。
本来ならば、そこだけを意識せず、もう少し深く広く映画のメッセージを受け取らないといけないのですが、やっぱり切なかった。
それにしても、昔の日本人は心がいまよりも強かったように思えるな。
私ならこの状況、耐えられないなぁと思いながら観ました。
ホントそっちばかりに集中してしまって、あたしは頭が固いですね。
でも、どんな状況でも、生きれる可能性があるのであれば、それを自分から捨ててはいけないと思ってしまうんだよな。
そう親に何度も何度も教わってきたから。
年代によっても見方が変わるかもしれません。
しかしまぁ、
役所広司さん演じる
戸田秋谷というキャラクターが、もう人格者過ぎて。
私の背筋が、今年一番、ピンとなりました!
死を受け入れた父と過ごす家族の強い絆を感じる物語でした。
泣けます。
あぁ、でも、やっぱり辛い!!!
でも、同時にとても心に残ります。多分観たことを一生忘れないような映画。
よくよく言いますが、その先の死ではなく「いまを生きる」意味を考えずには、いられませんでした。
そして、日本の四季もすごくきれいです。ため息出るほど美しい。
私は、心が元気な日に観るのをすすめます!!w
黒澤監督魂をひきつぐ小泉監督の静かな美しい映画です。